特 集
財務マネジメント・サーベイ
IFRS教育の現状とあるべき姿
国際財務報告基準(以下IFRS)が日本の上場企業の開示ルールとなる日が近づいている。
その日がいつになるかは金融庁の胸ひとつという状況である。このような中、すでに多くの企業はIFRS導入を前提とした動きを始めており、導入プロジェクトのメンバーはIFRSそのものの研究はもとより、EUやオーストラリアなどの先行企業による適用例等の情報収集に余念がない。
導入プロジェクトのメンバーが必死になって情報収集するのは、それが業務の重要な一部である限り当然であり、情報収集にかかる程度の経費を惜しむような企業はあるまい。そこで今後問題となるのは、一般の経理・財務スタッフへのIFRS教育である。
IFRSを構成する基準書のうち、何をどこまでどのように教えるのが自社にとって最もROI(投資効果)が高いのかを見極めることがCFOにとっての関心事となりつつある。
本稿では、経理・財務スタッフ向けのIFRS教育の現状とあるべき姿について当協会が調査した結果を基に考えてみたい。
■第10回 CFOフォーラム・ジャパン2010 講演録
日本のモノづくりの未来
町田勝彦 氏 シャープ 代表取締役会長
成長戦略成功の鍵を握るCFOの挑戦
リチャード・エー・カルース 氏 昭和シェル石油 取締役副社長、CFO
■視点論点
[第4回]IFRSを考える
加護野忠男 神戸大学大学院 経営学研究科 教授
■第10回 CFOフォーラム・ジャパン2010 講演録
ベトナムの日本語による複式簿記普及活動について
大武健一郎 氏 元国税庁長官、大塚ホールディングス 代表取締役副会長、NPO法人ベトナム簿記普及推進協議会理事長
■第10回 CFOフォーラム・ジャパン2010 パネルディスカッション
戦略的課題に向けたCFOの挑戦
【パネリスト】
内田 章 氏 東レ 常務取締役、財務経理部門長
高原 宏 氏 武田薬品工業 コーポレート・オフィサー、経理部長
三田慎一 氏 花王 取締役 執行役員 会計財務部門統括、EVA推進担当
【進行解説】
萩倉 亘 氏 デロイト トーマツ コンサルティング CFOサービス パートナー
日置圭介 氏 デロイト トーマツ コンサルティング CFOサービス シニアマネジャー
■マーケット・アイ
海外進出を急ぐべき [その2]
川北英隆 京都大学大学院 経営管理研究部 教授
■トピックス
GRCとセンターオブエクセレンス
小見門恵 あずさ監査法人/KPMGビジネスアドバイザリー事業部パートナー、公認会計士
■フォーカス
「分析力」を活かした経営管理の実践
松岡英自 アクセンチュア 経営コンサルティング本部 財務・経営管理グループ シニア・マネジャー、公認会計士
■マネジメント・アイ
IFRSで必要となるPPAへの対応
永田伸之 デロイトトーマツFAS パートナー
■ソリューション
海外現地法人における業務標準化/IT共通化の効果的な進め方
池田 純 アビームコンサルティング シニアマネージャー
■トレジャリー・フォーラム
グローバルキャッシュマネジメント設計のフレームワーク
川井善雄 JPモルガン・チェース銀行 TSS統括本部CFO
■テクノロジー・ウォッチ
クラウドはビジネスを変えるのか
米野宏明 マイクロソフト インフォメーションワーカービジネス本部 エグゼクティブプロダクトマネージャ
■コンパス
「新しい公共」の行方
萩原慎一郎 経済ジャーナリスト
■BOOKS
繰り返される金融危機 ─その背景と原因の解明─
久原正治 九州大学大学院 経済学研究院 教授