AIやRPA等の最新デジタルテクノロジーが次々と登場する中、これからの経理・財務部門で”人”に求められる役割は、付加価値の高い解決策を生み出すことへとシフトしていきます。
CFOラボは、複雑多岐にわたる経理・財務部門 の課題にするどくメスをいれ、具体的かつ実践的な解決案を導き出すために必要な思考力・行動様式を身につける次世代型「道場」です。経理・財務部門のレベルアップにぜひご活用ください。
日時:2018年5月30日(水)17:45 - 20:00
第二期の開講に向けて、講義を体験できる「CFOオープンラボ2018」を開催しました。
川上徹也学長より、心・技・体が重要であるというラボの意図する教育スタイルについて、自らの経験に触れて説明させて頂き、その後、事務局より第一期の内容のご紹介および第二期のプログラムについてご紹介させて頂きました。
模擬講義は、今期の最初の講義を担当する松田千恵子氏(首都大学東京大学院 経営学研究科教授)にお願いし、日本企業の課題となっているガバナンスの強化について、主にM&Aの観点から解説頂きました。松田氏の課題提起をもとに6名ごとの班に分かれてグループ討議を行い、ガバナンスや経営管理の仕組み、経営理念と経営戦略など各班で幅広い観点から意見交換が行われ、最後に各班より発表が行われました。講師による課題提起を受けて参加者同士で討議を行い、その後討議の内容を全体で共有し、さらに講師が論点を整理しながらまた深い討議へとつなげていくというのがCFOラボの教育スタイルです。1日間ある通常のラボとは違い、わずか90分という限られた時間でしたが、意識の高い参加者同士で議論を重ねるラボの面白さを体験頂くことができたようです。
学長:川上徹也
講師:松田千恵子氏
CFOラボの特徴
経理・財務の現場で、さまざまな局面で直面する課題について、経験豊かなファシリテーターの指導のもとで解決方法を学びます。
5、6人のグループスタディだから、参加者同士の相互啓発や課題の共有による仲間づくりができます。ラボ終了後でも生かせるネットワークです。
社外の人がもつ新しい見方や考え方と触れ合うことで、広い視野とスキルを兼ね備えた人財の育成が可能になります。
【CFOラボ発足に寄せて】
川上 徹也
一般社団法人日本CFO協会 副理事長
元パナソニック株式会社代表取締役副社長CFO
講座の進め方
講義:ディスカッション = 6:4の割合で、対話・実践重視の形で運営します。ディスカッションは、以下のようなステップで実施します。
(1)毎回、テーマ内で参加企業が共通で抱える課題を選定
(自社課題を念頭に参加いただくとより効果的です)
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(2)講師から考え方・ポイントを解説後、質疑応答を実施。
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(3)グループに分かれて、それぞれの課題についてディスカッションし、
課題の特定や、解決策の検討を行っていただきます。
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(4)グループごとに発表し、全体で共有・意見交換し、テーマ・課題に対して深堀します。
受講者の声
・最新の情報を提供してくれるだけでなく、組織内で実際に遭遇する課題を具体的に取り上げてくれるのが、大変ためになった(自動車メーカー・財務担当者)。
・理論だけでなく、私たちが普段抱えているリアルな問題に対して具体的なソリューションを得ることができたのがよかった(商社・財務担当者)。
・業界大手企業でも、自分の組織と同様の課題を抱えているが前向きに取り組んでいることを知り、非常に勇気づけられた。ラボ終了後も相談しあえる仲間ができたことが大きな成果だった(食品メーカー・経営企画担当者)。
開催概要・お申し込み
日時/会場等
日時 | 10:00 ~ 17:00 (開場9:30) ・全プログラム上記時間での開催となります。 |
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場所 | SMBCコンサルティング株式会社 セミナーホール 〒103-0028東京都中央区八重洲1-3-4三井住友銀行呉服橋ビル TEL:0120-398-821 |
対象 | 企業の経営管理機能を担う経理・財務、経営企画、法務、事業管理部門の管理職から中堅社員(意欲の高い若手社員も歓迎します) |
定員 | 30名 ※最低開催人数15名に達しないプログラムは開催中止となる可能性がございます。 |
受講料(1名様、税込)
一括でお申込みいただき、各講座に合った業務担当者を選んで参加頂く形がオススメです。まとめてお申し込みいただくと、1講座あたり20%OFFでご参加いただけます。
全8回一括 | 1講座ごと | |
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日本CFO協会 法人会員 (またはSMBC経営懇話会特別会員) |
205,200円 | 31,320円 |
日本CFO協会 個人会員 (またはSMBC経営懇話会 会員) |
237,600円 | 36,720円 |
一般 | 270,000円 | 42,120円 |
※上記には、昼食代を含みます。
CFOラボ プログラム一覧
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第1回> 【企業価値】 2018年 8月24日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「エンゲージメントの時代における企業価値創造経営のあるべき姿」
<内容>
コーポレートガバナンス・コードやスチュワードシップ・コードの制定により上場企業と投資家の関係が大きく変化しています。エンゲージメントを通じて両者の接点が増えていますが、現状としては、投資家が意見を述べ、企業が意見を伺う、というアンバランスな関係となっており、両者が同じ土俵で戦うためには改善の余地が多いように思われます。 健全なエンゲージメントには、特に企業側の企業価値創造や財務戦略に関する理解、つまり上場企業としての知識武装が不可欠です。こうした準備があってこそ、投資家の視点を経営に活かすことが可能になるのです。本講義では、エンゲージメントにフォーカスを当てながら、企業価値創造の実践について考えていきます。 |
第1回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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応用講義 2018年 9月7日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 【事業投資】 「投資の意思決定と実行管理」
<狙い>
1.事業投資業務のポイント 1)事業投資の一般的課題 2)不確実な事業投資の方法論:仮説指向計画法(Discovery-Driven Planning) 3)事業投資の業務プロセスと情報共有の重要性 4)事業投資ポートフォリオマネジメントの考え方 5)事業投資業務10のチェックリスト 6)各社取り組み事例紹介 2.グループディスカッション |
お申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第2回> 【財務戦略】 2018年 9月14日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「M&Aのディールサイクルを疑似体験」
<詳細内容>
M&Aは、企業の成長を実現させるために有効な経営のツールである。しかしながら、うまく使いこなさないと、その後に減損を余儀なくされるなど、買い手の経営の屋台骨を揺るがしかねない事態を招くことがある。「M&Aの成功」において必要な事は、以下の二つ。 ・M&A取引(ディール)を成功させること ・ポストM&Aにおいて、対象会社と買い手(買収後は親会社)の総体としての企業価値を増大させること 本プログラムでは、グループディスカッションを通じて、「自分が買い手であればどういう意思決定をするか」という経営者目線で、M&Aを疑似体験する。 |
第2回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第3回> 【経営管理】 2018年 10月26日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「経営ニーズにこたえる経理部門の制度会計と管理会計」
<詳細内容>
経営TOPから「もっと経営意思決定に役立つ会計情報を提供すること」を求められる経理部門は少なくないが、その「経営意思決定に役立つ会計情報」が何であるのか、経営TOPから明示されることはあまりない。 制度会計に準拠するだけでは、不十分。さりとて制度会計からかけ離れた情報を、管理会計情報として提供することで、経営ニーズに応えられる自信もない。 今回は、経営に最もインパクトのある会計基準である「収益認識基準」が公表されたことで、この「収益認識基準」を取り上げ、本質的な解説をしながら、会計基準が経営にそのような影響があるのか、影響させるのかなどを考えて、経営ニーズに応えられる会計情報のヒントを得る。 |
第3回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第4回> 【資金管理】 2018年 11月16日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「グローバル財務マネジメントの実践」
<詳細内容>
日本企業のM&A等による海外進出が増加している。しかしながら、本社は出資者の域を出ず、リーダーシップを発揮したマネジメント体制を確立していると言える企業は極めて少ない。そもそも島国育ちの日本人は、閉鎖的な環境の中で同じ考えを持った村人同士で、統制のとれた組織や仕組みを構築することは得意であるが、広範な地域における異なる文化や考え方を持つ人たちを管理することを得意としていない。 とはいえ、事業活動にとって重要な資金を扱う財務は、グローバル全体にガバナンスの効いた体制を構築する必要がある。北米本社のアメリカ人上司に仕え、五つの異なる人種を部下に持ち、アジア・オセアニア地域のグループ会社を相手に、トレジャリー・オペレーションの統括業務を担った私の先進外資企業における13年間の苦闘の経験を基に、本講座では、グローバル財務マネジメントを強化するためのマインドセットや体制、仕組みなどについて、ご参加の皆さんと楽しく協議していきたいと思っています。 |
第4回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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応用講義 2018年 11月30日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 【財務管理】 「キャッシュフロー経営の業績評価指標:CCCによる事業・財務改革」
<狙い>
経営の目的および目標として”企業価値の向上“を唱っている企業が増えており、ようやくキャッシュフローの改善の重要性が社内プロジェクトを通じて現場に浸透してきています。中でも、運転資本管理(ワーキング・キャピタル・マネジメント)はプロジェクトとして現場で取り組める分り易いテーマで、その代表的なものがキャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC)です。効率指標として幅広い企業で採用されています。 本講座では、各社の取り組み状況を比較し、CCC改善の課題と具体的施策について議論を深めるつもりです。 |
応用講義(11/30開催)のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第5回> 【税務戦略】 2018年 12月14日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「事業のグローバル化に伴う国際税務リスク管理の勘所」
<詳細内容>
本邦企業の競争優位は秀でたコストマネジメント力にあると考えます。そして、その力は製造販売の分野では申し分なく発揮されています。しかし、ROEの多寡に重要な影響を与える税金に対するコストマネジメント力は欧米の企業に比べてかなり遅れていると考えます。 欧米企業は税金をコントロールすべきコストと考えています。しかし多くの本邦企業はその認識が薄いです。 税金をコントロールすべきコストと考えることは大事ですが、その際、注意する点があります。税金のコスト削減(節税)はリスク(税務調査で否認)が生じる可能性があります。税金のコスト削減の必要性とその削減から発生する課税リスクを最小化するマネジメント力について、参加者の皆様と議論をしながら、検討したい。 |
第5回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第6回> 【経営管理】 2019年 1月18日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「脱予実管理!デジタル時代の経理は未来志向のデータマネジメント」
<詳細内容>
過去データの分析である伝統的な予算実績管理に時間・労力をかけるのではなく、現時点から将来予測を行いそこから経営意思決定を行う、という未来志向の経営管理を指向する企業が増加しています。さらに先進的なテクノロジー関連企業では既にAI(機械学習)を活用した予測を実際の経営意思プロセスに組み込み始めています。伝統的な管理会計の世界から企業内外のデータを駆使し、意思決定に役立てるデータドリブンの経営管理に移行するためにはどのような考え方、仕組みが必要なのか、伝統的な管理から如何に変革していくべきか、経理・財務部門の視点から検討します。 |
第6回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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応用講義 2019年 2月5日(火) 10:00~17:00 |
<テーマ> <狙い> 一方で、IoT・デジタルトランスフォーメーションの本格的な進展により、従来と異なるビジネスモデル(モノ売りからサービス化、所有から活用等)への転換が求められており、利益の源泉や稼ぎ方が変わってきています。 本講座では、このような厳しい環境下のなかでも確実に利益を確保するための原価企画・原価管理の具体的な実践的な手法について理解を深めていきたいと思います。 <講師> |
応用講義(2/5開催)のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第7回> 【企業統治】 2019年 2月22日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「事業推進力・現場力を高めながらガバナンスを 効かせる経営体制とその作り方」
<詳細内容>
1. 今さら聞けないガバナンスの話 2. ガバナンスと経営戦略-事業推進力をどう高めるか 3. ガバナンスとファイナンス-表裏一体の活動をどう進めるか 4. ガバナンスと経営管理-新しい体制作りは急を要する 5. より良い企業になるために |
第7回のお申込み受付は終了致しました。
回/開催日 | テーマ/狙い/講師 |
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<第8回> 【統括】 2019年 3月15日(金) 10:00~17:00 |
<テーマ> 「経営改善をリードするCFO部門であり続けるために」
<狙い>
経理部門は、未来に向けた柔軟かつ多様なシナリオを策定し、強いリーダーシップを持ってイノベーションを起こしていくことが求められています。 第二期CFOラボの最終回となるこの回では、これまでの各テーマの課題解決に共通した経営改善のアクションを起こすための経理・財務のリーダーシップについて参加者の皆さんと考えていきたいと思います。経理部門の変革をリードしたCFOの体験をもとにした実践的な講義を予定しています。
プログラム
1.見える化 2.事前管理と決算早期化 3.仕組みづくり 4.資金重視の経営 5.3税務戦略 6.市場との対話を通じた企業価値向上 7.人材育成 |
第8回のお申込み受付は終了致しました。
CFOラボの日程が以下のように変更になりました。(2018/7/24)
【変更日程】
第1回 企業統治
(変更前)2018年7月27日(金) (変更後)2019年2月22日(金)
第8回 統括
(変更前)2019年2月22日(金) (変更後)2019年3月15日(金)