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書籍

トレジャリーオペレーション

トレジャリーオペレーション
経営を駆動させる陰のメカニズム

企業経営の舞台裏には、誰にも気づかれぬまま、その鼓動を守り続ける存在があります。
それが「トレジャリー」です。
資金の流れや為替リスクの管理など、企業の血液を循環させるように、経営の根幹を支えるこの領域。しかし日本では、トレジャリーを体系的に学ぶ環境はほとんど存在せず、実務担当者の多くが“教科書のない仕事”を手探りで進めてきました。

本書『トレジャリーオペレーション』は、そうした空白を埋める初めての本格的な教科書です。著者の伊藤 薫氏は、銀行での資金・為替ディーリングから、外資系企業のアジア・トレジャリーセンター統括を経て、長年にわたり多くの日本企業の財務体制を支援してきた第一人者。本書では、伊藤氏自身の豊富な経験をもとに、実際の企業で起こり得る資金・為替オペレーションの具体的な事例を交えながら、トレジャリーの全体像を実務視点で解説しています。

金利上昇、為替変動、地政学リスク、サプライチェーンの再構築――。
不確実性が高まる今こそ、企業経営における「見えない心臓部」としてのトレジャリーの理解と強化が求められています。本書は、その第一歩を支える“唯一無二の実践書”として、現場担当者からCFOまで、幅広い層に新たな視座を与える一冊です。

著者:伊藤 薫
一般社団法人日本CFO協会 主任研究委員
企画:一般社団法人 日本CFO協会
発行:株式会社CFO本部

発行年月:2025年11月
定価:8,800円(税込み)
(一部の離島、海外を除き送料無料!)
法人会員は定価の2割引、個人会員は1割引でご購入いただけます。

目次(全章構成)

第1章 とある世界的企業(当時)での体験記

1 巨大なコングロマリットの大規模なコーポレートトレジャリー組織
2 トレジャリーにおけるコンサルティングという役割
3 日本のグループ会社が保有する膨大な銀行口座数
4 転機となるアジアトレジャリーセンターへの業務拡大

第2章 外資企業のアジアトレジャリーセンターで学んだこと

1 参考になったこと
2 考えさせられたこと
3 そして、コンサルに転職して

第3章 企業におけるトレジャリー業務とは?

1 トレジャリー業務とは?
2 アンサングヒーロー
3 外資企業の“統制された”トレジャリー体制
4 トレジャリーはコストセンター

第4章 日本企業のトレジャリー管理

1 財務部の役割

第5章 キャッシュプールとトレジャリー管理システムの変遷

1 フィジカルプール
2 ノーショナルプール
3 プーリングを活用した資金管理体制の強化
4 トレジャリー管理システムの変遷

第6章 なぜ外資ベンダーのTMSが日本企業にピッタリこないのか?

1 営業重視のベンダー戦略
2 資金管理機能のギャップ
3 実績管理機能のギャップ
4 為替管理機能のギャップ
5 外資TMSベンダーにとっての日本市場の位置づけ
6 手厚いシングルバンクソリューション
7 グローバル展開を躊躇させる従量制料金体系
8 何故、日本のシステムベンダーのTMSが普及しないのか?

第7章 TMSを活用したトレジャリー業務高度化が進まない背景

1 資金管理はエクセルが一番!?
2 可視化以外の用途がない
3 TMS導入=高度化ではない
4 口先ばかりのFit to Standard
5 TMSを孤立させる環境
6 決済業務は高度化の対象外
7 笛吹けど踊らぬグループ会社
8 企業以上に保守的な邦銀

第8章 外国為替の話

1 為替取引の基礎用語
2 長い円高の歴史と企業の対応
3 為替市場取引スタイル変更につながる大きな節目
4 企業向けマルチ為替電子約定システムの台頭
5 企業における為替取引
6 日本独特の財務取引の決済慣行

第9章 為替業務の高度化

1 為替取引の決済効率化
2 為替取引の高度化
3 業務集約化による高度化

第10章 銀行の話

1 金融機関の重要性
2 銀行口座管理の重要性

第11章 トレジャリーマネジメントの強化に向けて

1 灯台下暗しー本社トレジャリー業務を見直す
2 TMSの活用

第12章 TMSによる可視化の課題

可視化構築の本当の姿
1 リスク管理目的の可視化
2 GGAPS+eBAgent利用の課題

» 本書の一部を公開中です(PDF)

著者紹介

伊藤 薫(いとう かおる)

銀行・証券にて、為替・資金等の市場業務を長年に渡り経験後、ゼネラルエレクトリック(GE)の日本支社に入社。
当初、日本だけを管轄するトレジャリーチームであったが、アジア・オセアニア地域を統括するトレジャリーセンターに格上げされ、オペレーションチームのリーダーに就任。在任時、本邦調達会社の設立と電子CP市場参入にかかる中心的役割や、アジア・オセアニア域内の企業買収・売却にもトレジャリーとして深く関与。
GE退社後、デロイトトーマツコンサルティングに入社し、トレジャリー領域のコンサルティングを主導した。
2025年4月から、一般社団法人日本CFO協会の主任研究委員としての活動を開始。

(主な活動)

・SWIFTのイベントである香港SIBOS(2009年)、大阪SIBOS(2012年)にパネラーとして参加。

・J-MONEY誌、日経ビジネス、週刊東洋経済、他多数に寄稿。

・一般社団法人日本CFO協会にて、第一期から第三期(2014、2015、2016)までの次世代グローバル財務責任者部会の座長。

・東洋経済新報社やTMSベンダーが主催する数多くのセミナーに登壇。

・2025年より、日本CFO協会にて、研修講座「トレジャリーエクセレンス・コミュニティ」の講師として活動を開始。

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