FASS 経済産業省 経理・財務人材育成事業 公式サイトトップ > FASS検定 > 導入事例 > 全日空商事

FASS検定|導入事例

全日空商事株式会社

1: FASSを導入した背景と経緯は?

1: TOEIC、ビジネス実務法務と並ぶ三本柱として、基礎スキルアップに活用

航空機部品の供給、半導体組立メーカーの代理店事業、輸入食品の販売、空港のショップ運営、広告代理店事業など、当社は多岐にわたる事業を展開しています。そこで課題になるのが、社員の幅広いビジネススキルの底上げと強化です。担当する仕事によっては英語、法務、財務諸表分析など、必要なスキルを身に着けられますが、経験のない領域のスキルを学ぶ機会が少ないことが問題でした。国内外企業との競争がますます激化する中、他社に負けない商社パーソンとして、英語、法務、経理財務の知識を最低限、身につけることは必須。そこで、2012年度に、全社共通の人材育成方針を新たに定め、そこにTOEIC、ビジネス実務法務検定、FASSの受験が追加されました。ちなみに、2010年に経理部の社員が先んじてFASSを受験しています。この時に得られた「商社パーソンとしての経理・財務スキルの実力測定に最適」という結果も、FASS受験の導入を後押ししました。

2: FASSの導入対象(受験対象)とその狙いや教育体系の位置づけは?

2: 総合職社員を対象に、管理職層や他の職群にも受験を推奨

現時点では、100名程度の総合職社員をTOEIC、ビジネス実務法務検定、FASS必須受験の主な対象にしています。ただ、この人材育成方針をスタートして以降、徐々に総合職の基礎スキルレベルが上がっていることから、「部下に負けてはいられない」と、FASSに興味を持つ管理職層の受験も増え始めました。これはいい意味の想定外でしたね。「合」か「否」だけの二択で結果が出る簿記と違い、繰り返しになりますが、FASSは商社パーソンに必要とされる、総合的な経理財務の知識レベルを自身でフラットに計測できます。総合職の基礎スキルを強化し、強固な人材基盤をつくり上げるのが狙いです。

3: 対象ごとに要求するFASSのレベルは?(昇格条件など処遇とのリンクもあれば)

3: 目標は全社員の基礎スキル習得・向上。そしてさらなるステップアップを

総合職については、TOEIC730点、ビジネス実務法務3級、FASSのDレベルの到達を義務付けました。期限は入社から3年以内で、すでに在籍している総合職社員は2015年3月を期限として、レベル到達を目指します。スコアは本人と上司、総務部が共有し、基礎スキルレベルの把握、さらなるレベルアップ施策の材料として役立てています。

FASSをはじめとする3つのスキルはあくまで“基礎力”。最低限、これだけは持っていてほしいという能力です。受験勉強をしていくことにより、それぞれの分野の基礎力を固めてもらいたい。そのうえで、社員個々が各事業部において知識、経験を上積みし、さらなるステップアップを目指してほしいと考えています。

4: 今後の教育上の課題は?

4: あらゆる層の社員に、FASSの受験を奨励したい

FASSに関しては、総合職全員がDランク到達を目指していますが、できれば、C、B、Aと、より上のレベルを目指して、どんどん勉強に励んでほしい。また、将来的には、管理職層にも受験を必須とし、総合職よりも上のレベル到達を求める、総合職が管理職に昇格する際の超えるべきハードルとしていくなど、様々な活用方法が考えられます。また昨今、管理職だけに留まらず、一般職の社員からも「挑戦したい」という声が聞こえ始めました。指定日に会場で受ける試験だけでなく、Webで比較的気軽に受けられるFASS社内団体受験も導入。若手、中堅、上司層に関係なく、一人でも多くの社員に、自己成長意欲を高めていってほしいと思っています。

« 導入事例一覧に戻る

ページの先頭へ