FP&A(経営企画スキル検定)公式サイト
FP&A(経営企画スキル検定)は、米国AFPがグローバルに認定しているFP&Aのグローバル資格「FPAC」取得に向けた入門プログラムとして、日本CFO協会が提供しています。また、FP&Aプログラムは、米国AFPとのライセンス許諾により日本CFO協会が提供している日本で唯一の先進的経営管理プログラムです。
分析、予測、計画の策定、業績報告といった経営・事業の意思決定プロセスに貢献する「経営企画・経営管理」の世界標準の実務スキルを見える化します。
グローバルにその価値が認められているAFP実施・認定のFP&A資格プログラムを、日本企業の実情を考慮し、ダイジェスト版としてその範囲と難易度を調整し、日本版のFP&A検定として開発された試験です。
・FP&A(経営企画・管理、事業管理、財務管理業務等)に従事している方、または今後FP&Aの仕事を目指す方
・FP&A関連の知識やスキルを学び、経営・事業センスを向上させたい方
※経験年数は問いません。
分野 | 戦略、組織及び業界 | 予算管理 (計画と統制) |
財務モデリングの プロセス |
財務予測の作成 | 投資決定のプロセス |
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内容 | マクロ環境分析 管理会計 ・目標管理 業界 ・業界分析 戦略 ・競合分析 ・投資リスク分析 組織 ・組織構造 ・組織文化 |
ミクロ経済学 管理会計 ・原価 ・固定費の分析 ・差異分析 ・予算と予測 予算管理 ・予測 |
テクノロジー ・BIツール ・スプレッドシート ・ツールの活用 ・モデルの構築 財務モデリング ・モデルの検証 ・モデルの構築 ・基本統計学 ・計画 ・情報の質の向上 ・成果の特定と情報 財務予測の作成 ・基本統計学 |
財務予測の作成 ・財務諸表分析 ・比率分析 ・予測財務諸表の 作成 ・予測手法 |
投資決定のプロセス ・キャッシュ・ フロー ・企業財務 ・投資プロジェクト 評価 ・投資リスク分析 |
試験実施期間 | 二期制受験となります。 |
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予約受付期間 | 上期:2月1日~7月28日 |
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再受験規定 | 同一受験期間内で再受験することは出来ません。 |
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問題数 | 上記の出題範囲から合計で100問(四肢択一) |
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試験時間 | 90分 |
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試験結果 | 合否ではなく総合点(満点:800点)から5段階のレベルでスキル評価し、 |
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受験方法 | 試験は全国にある試験センターでコンピューターでの受験となります。 |
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受験料 |
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受験者の答案は一切開示しません。また、スコア・レベル・分野別達成度合・試験問題の内容などに関するお問い合わせは一切お答えできません。
米国AFPが実施・認定するFP&A資格(Certified Corporate FP&A Professional)につきましても、今後日本CFO協会を通じて受験のご案内・受験のための教育講座をご案内していきます。
試験運営会社のCBT-Solutions社WEBサイトよりお申し込みください。
受験チケット(バウチャー)をお持ちの方も上記からお申込みください。
※試験会場一覧・空席照会はこちら
受験サポートセンター
TEL:03-5209-0553
受付時間:午前10時~午後5時(土日祝日を除く)
» メールフォームでのお問合わせはこちら
試験結果は合格・不合格ではなくスコアとレベルで評価されます。評価の基準は常に一定であり、受験者のスキルに変化がない限りスコアも一定に保たれます。以下の試験結果の評価区分は、当検定を開発した日本CFO協会FP&A運営委員会が行ったスコアと経営企画・経営管理業務スキルとの相関についての検証結果から作成されたものです。どの程度のスキルかを確認する目安としてご参照下さい。尚、FP&Aは、経営企画・経営管理の実務スキルを測定するものであるため、受験者の業務スキルを測る上で最も重要な指標は、「スコア」です。分野別の達成度合については、参考情報ですのでスコアを伸して頂くために、どの分野の達成度合を上げれば良いかといった情報としてお使いください。
総受験者数 | 913人 |
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最高点 | 800点 |
最低点 | 120点 |
平均点 | 512点 |
レベルA | レベルB | レベルC | レベルD | レベルE |
18% | 14% | 36% | 24% | 8% |
小口 秀人 氏
経営企画だけでなく、経理・財務やコンサルティングの方にもお薦め
デジタル時代のCFO組織は、デジタル技術を活用した経営への情報提供・CEO参謀機能の強化が必要となり、経理・財務部門に求められるスキルも大きく変化すると考えます。これまでは経理・財務業務の軸となる会計知識が重視されてきましたが、今後はデジタル技術の知見に加えて、経営へのより深い理解やコミュニケーション能力、さらにはファイナンスや統計学など広範なスキルが必要となります。FP&A(経営企画スキル検定)は、それらのスキルが体系的かつ実践的に整理されており、自身のスキルを客観的に測定できる有効な検定になっています。経営企画業務だけではなく、経理・財務業務やコンサルティングに従事している方々にもお薦めの検定です。
冨田 公一 氏
専門的・理論的、且つ実務の場面で活用できる
ワーキンググループの活動を通じて初めてFP&Aのことを知りましたが、このプログラムは経営管理に必要な理論や知識を、FP&Aという観点から体系的に学ぶ優れた機会であると思います。各分野の内容についても、専門的・理論的な内容に加えて実際の実務の場面ですぐに活用できる内容も含まれており、楽しく学ぶことができました。経営や事業の意思決定プロセスに貢献していくためには、実務経験を通じた専門性の深化だけでなく、管理会計や事業戦略など幅広い視野を持つこと、そして学んだ知識をもとに計画の策定や分析などアクションに繋げていくことが大切であると感じており、このFP&Aプログラムで学んだことは今後さらにビジネスにおいて必要とされる内容だと思います。
永井 秀児 氏
FP&Aという職務に求められる根源的なスキルを体系的に学べる機会
経営の意思決定を強くサポートするFP&Aという職務は、頼るべきルールブックのようなものがなく、何をすれば経営課題を深掘りでき、どのようなアプローチで課題に向かえばよいのかが非常に広範囲でありかつ曖昧です。また時流により求められることが常に変化していきます。本検定およびそれに向けた学習は、FP&Aという職務に求められる根源的なスキルを体系的に学び、かつご自身がこれまで気づいていなかったアプローチや観点を探る良い機会になると思います。
本田 仁志 氏
グローバル企業においてFP&Aは「共通言語」
日本企業においては、これまで終身雇用・年功序列を前提としたOJT中心の人財育成が中心であり、プロフェッショナルとしてのFP&A機能が認知されない状態が続いていました。一方、グローバル企業においてFP&Aは「共通言語」です。グローバル展開、M&A、新規事業参入、既存事業撤退といった重要な意思決定において、FP&Aはまさに「共通言語」であり、日本企業がグローバル企業に伍して勝ち抜くために必須のスキルです。日本企業とグローバル企業とのギャップを埋める取り組みがFP&Aプログラムであり、この取り組みを通じて、再び日本企業が輝きを取り戻すことを期待しています。
問1 安全余裕率を改善するための選択肢に該当しないのは、以下のどれか?
A.現状の売上高を上げる
B.変動費率を下げる
C.変動費率を上げる
D.固定費を下げる
問2 FP&Aプロフェッショナルが事業部門において計画や分析を提供する場合に、
事業部門のニーズを理解し付加価値を加えていることを最も良く示すのは、以下のどれか?
A.特定の、測定可能な、達成可能な、関連性を有する、時間軸のある(SMART)な業務活動の目標を、
事業部門のために定義する。
B.最終成果物を企業の戦略に紐付ける。
C.事業部門と企業全体の両方に強い関連性のあることに、最終成果物を紐付ける。
D.最終成果物を事業部門の業務計画に紐付ける。
問3 データをダウンロードした際に、ダウンロードしたデータとダウンロードしたデータに対して
持っていた期待の間に差異が生じていた。最初にすべきことは、以下のどれか?
A.差異はデータの移行に関する問題だと見做す
B.専門家から原因に関する仮定を入手する
C.ダウンロードしたデータの情報源にあるデータをチェックする
D.ダウンロードしたデータに対して統計的な分析ツールを適用する
問4 時系列分析における長期トレンド (Secular Trend)に関する記述は、以下のどれか?
A.将来の予測が不可能なランダムで定常的ではない変動
B.年間における季節の変化に応じて、月毎もしくは四半期毎に定常的に繰り返される予測可能な変動
C.過去データの長期間にわたる基調的な傾向
D.長期間にわたり繰り返されるが、異なった期間において異なる大きさで発生する、長期トレンドに対する変動
問5 ペット用の高級食料品業界では、少数の競争業者が一般のペット用食料品と差別化し、ペット用高級食料品の価値を
顧客に理解して戴くことに集中している。本業界は製品ライフサイクルのどのフェーズに位置しているか?
A.導入期 (Introduction)
B.成長期 (Growth)
C.成熟期 (Maturity)
D.衰退期 (Decline)
問6 投資プロジェクトの評価において、埋没原価 (sunk costs)の取り扱いは、以下のどれか?
A.投資プロジェクトの期間に依存する
B.分析から除外される
C.合意された比率がコストの見積もりに含まれる
D.分析に全体が含まれる