このたびの東日本大震災により被災された方々にはこころよりお見舞い申し上げます。
今年3月11日に我が国を襲った大震災は、リーマンショックに端を発する未曾有の世界的経済・金融危機をようやく乗り越えつつありました日本企業にとって戦後始まって以来の難局をもたらしました。また、同時に企業経営にはいつ危機が襲ってくるかわからないという事実を改めて突き付けました。
その一方で、米国の景気後退懸念と欧州の債務・銀行危機問題の広がりに、市場の警戒感はかつてない高まりを見せ、先進国のみならず新興国をも含めた世界経済にリスク連鎖と不確実性の波紋を広げつつあります。日本企業は、通貨や貿易、投資の面で引き続き多極化するグローバル社会の中でこうした不確実性と共存していかなければなりません。 将来を予想することが非常に難しい時代だからこそ、日本企業はより世界に目を向けて、企業主導による日本復興に邁進していく必要があるでしょう。
今年で11年目を迎えるCFOフォーラム・ジャパンは、『“Revitalizing Japan” 日本型グローバル・マネジメントへの挑戦』をテーマに、グローバル経営管理の強化、経営管理システムを支える様々な概念や経営技術、経営管理の手法について考える機会をご提供していきたいと考えております。
日本CFO協会 理事長 藤田 純孝
一般社団法人 金融財政事情研究会 理事長 倉田 勲
(一般事業法人)経営幹部、CFO、財務担当役員、財務部長、財務担当マネージャー、
(金融機関)経営幹部、法人担当役員、法人担当マネージャー
日本CFO協会事務局
TEL 03-3556-2334 FAX 03-3556-2320
E-mail seminar@cfo.jp
(スポンサー掲載各企業名50音順)
※満員となりました。多数のお申込みありがとうございました。
8:30 | 開場 |
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9:00-9:15 | 主催者挨拶 |
藤田 純孝 日本CFO協会理事長/伊藤忠商事株式会社 理事(元伊藤忠商事株式会社 代表取締役副会長) |
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9:15-10:45 | 基調講演 90 分 |
国際会議場 | 国々の財政破綻が地球経済をメルトダウンに追い込もうとしている。それが現状だ。従来では考えられなかった財政の恐慌要因化を我々はどう乗り越えていけばいいのか。乗り越えていくことができるのか。それを一緒に考えていきたい。グローバル・ジャングルの住人である我々は、果たしてこの共通の住処の中に共存共栄の生態系を形成することができるだろうか。グローバル時代との賢い付き合い方を問われる我らである。 浜 矩子 氏 同志社大学大学院ビジネス研究科 教授 |
10:45-11:00 | 休憩15分 |
11:00-12:15 | 特別講演 75 分 |
国際会議場 | グローバリゼーションへの対応が遅れていた日本企業が、アジア成長戦略をはじめとした熾烈な国際競争に勝ち残るためには、より大きなリスクに挑んでいかなければならない。そのためには全社的なリスクマネジメントの強化が急務であり、日本市場や日本人だけを前提とした従来型の経営モデルから脱却し、グローバル経営を前提としたコーポレートガバナンスへ移行するとともに、ダイバーシティーの活用をはじめ全ての事業領域における大胆かつ細心の改革推進が不可欠だ。グローバル企業としての成長戦略に挑むカルビーの事例を紹介することで、CFO機能を担う参加者の皆様がグローバル企業へと踏み出していくための参考としていただければ幸いである。 松本 晃 氏 カルビー株式会社 代表取締役会長兼CEO » プロフィール |
12:15-12:30 | 休憩15分 |
12:30-13:40 | 昼食会:CFOランチョン |
12:40-13:00 プレゼン テーション |
米野 宏明 氏 日本マイクロソフト株式会社 |
13:00-13:40 |
李 東輝 氏 ジーリー・ホールディンググループ 董事副総裁兼CFO » プロフィール |
13:40-13:50 | 休憩10分 |
13:50-14:40 | プロフェッショナル・セッション1 <2会場(選択制・先着制)> |
経団連ホール <北> |
1993年以降、IBMはグローバルに統合された企業(GIE: Global Integrated Enterprise)への変革を推進してきた。本社部門や事業部門の間接業務を対象に、組織やプロセスの最適化・標準化を実施し、グローバル・レベルでオペレーション・スキルを集約した「グローバル・シェアード・サービスセンター」は、変革に大きな役割を果たしている。本セッションでは、IBMの変革の経験と、その経験をもとに日本のお客様へご提供しているサービスを紹介する。 ブライアン・ジョンソン 氏 日本アイ・ビー・エム株式会社 専務執行役員 管理部門担当 » プロフィール |
経団連ホール <南> |
グローバル企業は低コストで変化に強くスピードのある「グループ一体の経営」を実現している。クラウドなど最新ITを高度に活用し、業務プロセス、勘定科目などのマスター、管理項目などを共通化したシェアード型の経営管理基盤がそれを支えている。このようなグループ、グローバルでの経営管理をOracle社や先進企業の事例とともに解説する。 野坂 茂 氏 日本オラクル株式会社 取締役執行役 副社長 最高財務責任者(CFO)管理部門統括 |
14:40-14:50 | 休憩10分 |
14:50-15:40 | プロフェッショナル・セッション2 <2会場(選択制・先着制)> |
経団連ホール <北> |
この数年、CFO組織(財務経理部門)に期待される役割は確かに多様化、複雑化してきているが、それに応える組織への進化の歩みは決して速くはない。何がその原因、課題となっているのか、そして、進むべき道はどのようなものなのか、学者とコンサルタントという異なる立場から、日々さまざまな企業と接している2名の講師が、CFO組織の現状を踏まえつつ、将来の方向性について解説する。 日置 圭介 氏 デロイト トーマツ コンサルティング株式会社 CFOサービス シニアマネジャー 清水 孝 氏 |
経団連ホール <南> |
日本企業の多くは、IFRS強制適用の事実上の延期に対して、ホッと胸をなでおろしている。一方で、グループ連結子会社に対する会計基準の統一、決算早期化、連結報告業務の精度向上など、海外子会社を中心に新たな課題が明確になった。本講演では、企業文化やグループ形態の違いを踏まえた日本型グループ会計ガバナンス強化の実現手段について、先行事例を交えながら紹介する。 安部 慶喜 氏 |
15:40-15:50 | 休憩10分 |
15:50-16:40 | プロフェッショナル・セッション3 <2会場(選択制・先着制)> |
経団連ホール <北> |
グローバル化は成長とリスクをもたらし、エラスティックな経営が今後求められる。この要請を意識したIFRSを考える必要がある。日本ではIFRS制度対応を行い、その後経営改革を行う予定の企業が散見されるが、このやり方ではうまく進まない。経営の見える化、経営改革と一体となったIFRSの取り組み、そしてグローバル時代のオペレーティングモデル構築の方法を紹介する。 畠中 洋一郎 氏 アクセンチュア株式会社 経営コンサルティング本部 財務・経営管理 グループ パートナー |
経団連ホール <南> |
グローバル経営の進展により海外グループ会社のマネジメントはCFOにとって重要な課題となっている。全社的プロジェクトを遂行する際には、これを原因とする問題が発生することも多い。特にCFOにとって関心が高いと思われる海外グループ会社の管理部門のマネジメントにフォーカスし、日本企業・海外企業の実例を提示しつつ現状を解説し、その改善方法について提案を行う。 茶田 佳世子 氏 リソース・グローバル・プロフェッショナル・ジャパン株式会社 » プロフィール |
16:40-16:55 | 休憩15分 |
16:55-18:25 | パネルディスカッション 90分 |
国際会議場 | これまでの先進国主導の国際経済システムが終焉を迎え、中国をはじめとした新興国が牽引する国際経済モデルへと世界のパワーシフトが進む多極化構造の中で、日本企業のグローバル・マネジメントについて、経営戦略と財務戦略、ガバナンス、人材育成など、さまざまな角度から議論する。 ●パネリスト(各氏名50音順) 藤野 隆 氏 松田 千恵子 氏 山田 晴信 氏 李 東輝 氏 » プロフィール ●モデレータ 藤田 純孝 氏 |
※注意:プログラムの内容は事前のご案内なく変更となる場合がありますことをご了承ください。
12:30 | 開場 |
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13:00-13:10 | 主催者挨拶 |
泉谷 裕 日本CFO協会理事(元株式会社村田製作所 代表取締役副社長) |
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13:10-14:40 | 基調講演 90 分 |
国々の財政破綻が地球経済をメルトダウンに追い込もうとしている。それが現状だ。従来では考えられなかった財政の恐慌要因化を我々はどう乗り越えていけばいいのか。乗り越えていくことができるのか。それを一緒に考えていきたい。グローバル・ジャングルの住人である我々は、果たしてこの共通の住処の中に共存共栄の生態系を形成することができるだろうか。グローバル時代との賢い付き合い方を問われる我らである。 浜 矩子 氏 |
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14:40-14:50 | 休憩10分 |
14:50-15:40 | プロフェッショナル・セッション1 |
1993年以降、IBMはグローバルに統合された企業(GIE: Global Integrated Enterprise)への変革を推進してきた。本社部門や事業部門の間接業務を対象に、組織やプロセスの最適化・標準化を実施し、グローバル・レベルでオペレーション・スキルを集約した「グローバル・シェアード・サービスセンター」は、変革に大きな役割を果たしている。本セッションでは、IBMの変革の経験と、その経験をもとに日本のお客様へご提供しているサービスを紹介する。 ブライアン・ジョンソン 氏 日本アイ・ビー・エム株式会社 専務執行役員 管理部門担当 » プロフィール |
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15:40-16:30 | プロフェッショナル・セッション2 |
グローバル企業は低コストで変化に強くスピードのある「グループ一体の経営」を実現している。クラウドなど最新ITを高度に活用し、業務プロセス、勘定科目などのマスター、管理項目などを共通化したシェアード型の経営管理基盤がそれを支えている。このようなグループ、グローバルでの経営管理をOracle社や先進企業の事例とともに解説する。 野坂 茂 氏 日本オラクル株式会社 取締役執行役 副社長 最高財務責任者(CFO)管理部門統括 |
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16:30-17:20 | プロフェッショナル・セッション3 |
現地法人設立による展開から、現地企業の買収へとグローバル化が形を変え加速している。IFRSの強制適用は、一時の猶予を与えられたが、日本企業のグループ経営における積年の課題である会計基準の統一は、経営管理上の必要性と相まって待ったなしの状態となっている。会計基準の統一と、それに伴うグループ標準の確立が経営管理や企業統治においてもたらす効用について解説する。 清水 貴之 氏 |
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17:20-17:30 | 休憩10分 |
17:30-18:30 | 特別講演 60 分 |
2001年から6年間続いた中村社長( 現パナソニック会長)の改革をCFOという立場から最初から最後まで支えてきた。 伝統ある事業部制の解体や不採算事業からの撤退を断行し、また、経理の仕組みを抜本的に見直し、業績評価指標も変えてきた。現在は改革の体験を風化させないために社員教育に身を捧げている。 経営改革を通して「事業は人なり」ということを実感してきたその中から、リーダーシップ・人財教育の取り組みなどについて一緒に考えてみたい。 川上 徹也 氏 |
※注意:プログラムの内容は事前のご案内なく変更となる場合がありますことをご了承ください。
※満員となりました。多数のお申込みありがとうございました。