体得／実感 デューデリジェンス
M&Aに際し、対象となる企業ないしは事業等について、財務状況や事業の成長性、法務や人事などに隠れたる瑕疵が無いかや、競合の分析などの経済的実態を調査すること、すなわち「デューデリジェンス（DD）」の実施が必要不可欠であるとの認識は、日本でもかなり定着したといえます。
一方で、いざDDの企画・実施となると各領域の外部専門家に任せきりになったり、膨大な作業に追われて買う事が優先され「終わらせる事」自体が目的化したり、分厚い報告書に記された発見事項が肝心の契約交渉やM&A後の事業運営に十分反映できていないのでは？という疑問を感じるケースも残念ながら存在します。その理由のひとつに、個別M&Aの意図を正しく反映した「DDの意義と狙い」が、実務を担う方々に必ずしも浸透されないまま、DDが実施されている現実があるのではないでしょうか？
自社M&AにおけるDDの意義と狙いを正しく把握し、検証すべき論点をクリアにできることが、適切な専門家選びやメリハリの効いたDDを実施する上での必要条件です。
本講座では、M&A企画・実行や事業企画担当者等を主な対象とし、DDにおいて各種専門家を使いこなし、社内チームの検討と有機的に連携させるための、論点設定の勘所や、陥りがちな罠について、次のようなポイントについて理解を深めます。
・デューデリジェンスの意義と狙い・種類とは？
・現場で目にする残念なデューデリジェンスとは？
・買収対象の類型により典型的な潜在リスクがどのように異なるか？
・各機能デューデリジェンス専門家の特徴・違い・起用の留意点は？
・DDの意義と狙いを各機能デューデリジェンスへどのように展開すべきか？
また、講義後半では模擬案件を例題に、DD設計や発見事項への対応等について、講師との対話形式で皆様と検討して参ります。
M&A財務アドバイザーであり経営コンサルタントでもある講師による実務に即した講義
大手監査法人系ファームにて財務DD、価値分析、交渉支援、クロージングサポート、カーブアウト支援を含むM&Aに係る多様なアドバイザリーサービスを提供してきたのみならず、経営コンサルタントとしても豊かなアドバイス経験を有する安田講師。
国内外における様々なタイプのM&Aディールを支援し、DD現場や相手方との折衝で直面する悩みや難しさを知り尽くした同氏による、実務のエピソードを交えた講義を通じ、M&Aの経験がまだ浅い方や、これまでDDには間接的あるいは断片的にしか関われていない、という方にも、実務に即してわかりやすく理解を深めて頂けます。
模擬案件のDD検討を通じて講座前半で学んだ実務を定着
講座の後半では、具体的な対象企業をイメージした例題ケースを想定し、前半で勘所を学んだDDの論点設定や体制検討を、受講者の皆様にも実際に検討して頂きます。M&Aの実務経験を有するファシリテーターも参加し、有効な対処や留意点について、講師と受講者間のディスカッションを深めて参ります。
| 対象者 |
DDの企画・検討作業、外部専門家の選任・調査依頼・協同作業や、DD調査結果を踏まえた条件交渉・買収後の統合検討など |
|---|---|
| 講師 | 安田 昌彦 氏
ベネディ・コンサルティング株式会社 代表取締役社長 経営コンサルティング業務に10年以上従事した後、2004年よりPwCにて財務DD、価値分析、交渉支援等M&Aに係る多様なアドバイザリーサービスを提供してきた。 » ご経歴詳細 |
| ファシリテーター | 野島 篤 氏 日本CFO協会 M&A能力開発本部 主任研究委員 デロイトトーマツコンサルティング等を経て、アビームＭ＆Ａコンサルティング設立に参画。 10年以上の経験。国内外における数多くのM&A案件に専門アドバイザーとして深く関与。 » ご経歴詳細 |
| 日時 | 2015年12月15日（火）9:45 ～ 16:45 （開場 9:20、昼食休憩1H含む） |
| 場所 | Galleria 商. Tokyo （東京都千代田区丸の内3-1-1 国際ビル１F tel: 03-3216-5220） |
| 定員 | 定員36名 |
| 費用 （全て税別・ 1名様分） |
42,000円 |
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