新政権誕生による政治的安定を背景とした経済政策への期待を受け、長いデフレに苦しんできた日本経済にも新成長時代に向けた薄日が差し込んできました。しかしながら、新興国の台頭をはじめ国際的な企業の市場獲得競争がこれまで以上の厳しさを呈していることに加え、自由化施策による国内市場の競争環境の激化といった問題も想定されるなど、企業経営の羅針盤たるCFO はグローバル競争時代の不確実性を乗り越えていかなければなりません。
第13 回CFO フォーラム・ジャパンは「新成長時代への夜明け─事業モデルと統治モデルの再構築を担うCFO の挑戦─」をテーマに、新成長時代に求められる経営構造やコーポレート・ガバナンス改革、事業戦略・事業力強化に向けたCFOの様々な課題について考える機会をご用意させて頂きます他、これを支えるグローバル経営管理の考え方や先進的な実践手法のご提供したいと考えております。
是非、皆様のご参加をお待ち申し上げます。
2013 年10月
日本CFO 協会 理事長 藤田 純孝
【定 員】 | 300 名 |
【日 時】 | 2013年12月5日(木) 9:00 〜19:30(8:30 開場) |
【場 所】 | 経団連会館 国際会議場 経団連ホール 〒100-0004 東京都千代田区大手町 1-3-2 Tel: 03-6741-0222 Fax: 03-6741-0233 » 地図 |
【受講料】 | 一般/ 21,000 円 会員/12,600円 (日本CFO協会会員) (昼食・レセプション参加費用含む) |
【対象者】 | 一般事業法人/ 経営幹部、CFO、財務担当役員、 財務部長、財務担当マネージャー 金融機関/ 経営幹部、法人担当役員、 法人担当マネージャー |
【協 力】 | 一般社団法人 金融財政事情研究会 |
満員御礼!
お申込みは締め切らせていただきました。
8:30 | 開場 |
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9:00 〜 9:05 | オープニング |
藤田 純孝 |
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9:05 〜 10:05 | 基調講演 60分 |
2001年初の営業赤字に直面したコマツは大胆な経営構造改革を断行。 坂根 正弘 氏 |
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10:05 〜 10:55 | CFO 講演 50 分 |
グローバル化の進展とともに目まぐるしく変化し続ける環境の中、東芝は「エネルギー」、「ストレージ」に加えて「ヘルスケア」を新たな事業の柱とし、「創造的成長」の実現を目指している。当講演では、グローバル競争における日系企業としての東芝の課題や戦略立案・事業力強化に向けた考え方に加え、リーダーに求められる要件等について、自己の経験から得られた教訓を交えながら紹介したい。 久保 誠 氏 株式会社東芝 取締役、代表執行役副社長(財務部担当) |
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10:55 〜 11:05 | 休憩10分 |
11:05 〜 11:55 | プロフェッショナル・セッション1[2 会場(選択制)] |
経団連ホール北 |
世界的に不安定な経済が継続する中、世界の視線が再び日本経済に向けられている。背景には、アベノミクスの話題性もあるが、他方でリーマンショック、東日本大震災などの危機に見舞われながらも、その間 積極的な投資を継続し、果敢に成長を取り込んできた日本企業への評価もある。日本企業は、今後も成長を持続できるのか。また、そのために必要な戦略や留意点は何なのか。グローバル企業の動向も踏まえながら考察する。 岡田 光 氏 |
経団連ホール南 |
IBMの「グローバルCFOスタディ2010(全世界のCFO調査)」では、業務効率とビジネス洞察力双方を備えた経理財務部門を「バリュー・インテグレーター」と名付け、経理財務部門の目指す方向を提案した。その後の環境の変化はビジネスモデルのイノベーションと構造変革の推進に貢献する事をもCFOに求めているのではないだろうか。IBMの最新の調査「グローバル経営層スタディ」や事例も紹介しつつCFOに求められる変革について解説する。 松尾 美枝 氏 日本アイ・ビー・エム株式会社 |
11:55 〜 12:05 | 休憩10分 |
12:05 〜 13:10 | 昼食会 CFOランチョン |
12:10~12:30 | プレゼンテーション |
12:30~13:10 | 特別講演 幾多の難題をかかえ、史上最大の経済規模へと進む中国の将来は、global時代の流れの中で国際政治情勢にも大きな影響を受けるものと思われる。一方、史上初の成熟資本主義社会として日本経済は人口減少、高齢化という洗礼を受けようとしている。今世紀半ばには人口の三分の一を失う日本は、国の姿そのものが大きく変わり、日本経済構造も質量共に大変革を迫られる事になるだろう。これからの経済の発展の為には、人間が主役である経済活動の規律、企業間の言語である会計のあり方、企業倫理等、経済界を動かす人々の精神のあり方の重要性は高まるものと思われる。これらの諸問題を中心に日本の将来を展望してみたい。 丹羽 宇一郎 氏 前中華人民共和国駐箚特命全権大使 |
13:10 〜 13:20 | 休憩10分 |
13:20 〜 14:10 | プロフェッショナル・セッション2[2 会場(選択制)] |
経団連ホール北 |
欧米を中心としたグローバル企業では、直接経費だけでなく、間接費、特に事業部で日々発生する従業員経費、出張旅費、間接材購買に関しても適切な管理手法で、企業パフォーマンスの最適化を推進している。日本では依然として、不正経費による懲戒者を出したり、経費のブラックボックス化に悩む企業も少なくない。日本企業が直面する間接費に関連した課題を踏まえ、企業事例を交えながら理想的な経費管理を実現するための具体的な解決策をご提案したい。 三村 真宗 氏 株式会社コンカー 代表取締役社長 |
経団連ホール南 |
椎木 茂 氏 |
14:10 〜 14:20 | 休憩10分 |
14:20 〜 15:30 | パネルディスカッション 70分 |
経済のグローバル化、社会・経済の構造変化の潮流のなかで日本企業のコーポレートガバナンスのありかたをめぐり国内外で議論が高まっている。企業価値の向上のために今後の企業統治の強化をいかなる視点で設計・運営すべきかについて社外取締役の機能を含めベストプラクティスを探る議論を展開する。 ●パネリスト(ご氏名50音順) ブルース・アロンソン 氏 一橋大学大学院 国際企業戦略研究科教授 石村 和彦 氏 旭硝子株式会社 代表取締役・社長執行役員・CEO 太田 順司 氏 公益社団法人日本監査役協会 会長 永井 智亮 氏 野村ホールディングス株式会社 執行役員チーフ・リーガル・オフィサー(CLO) ●モデレータ 藤田 純孝 日本CFO 協会理事長 |
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15:30 〜 15:40 | 休憩10分 |
15:40 〜 16:20 | プロフェッショナル・セッション3[2 会場(選択制)] |
経団連ホール北 |
日本企業が大小にかかわらず一層のグローバル競争環境に置かれる中、様々な戦略・施策がなされているが、間接費のグローバル最適化は今後の更なる取り組みが期待される分野と言えよう。今回の講演では既に多くの海外グローバル企業で採用されている、カードプラットフォームによりもたらされる詳細なデータを利用することにより低負担で効率的な間接費最適化を可能にするモデルを紹介する。そのうえで、日本企業における検討・導入時における課題を考え、CFOの積極的役割の重要性をご提案したい。 小林 英至 氏 |
経団連ホール南 |
グローバルでの経営管理/採算管理を実施するにあたり、 拠点ごとの原価管理のみならず、グローバルでの連結原価管理の必要性が増している。 グローバル原価管理の実現に向けた、主要論点、拠点ごとの原価管理との関係性を整理するとともに、 実現モデルとシステム化を含めた実現アプローチを紹介する。 中島 伸八郎 氏 |
16:20 〜 16:30 | 休憩10分 |
16:30 〜 17:10 | プロフェッショナル・セッション4[2 会場(選択制)] |
経団連ホール北 |
日本企業と欧米のグローバル企業との決定的な経営的差異は、利益率の違いにあると言える(上場企業の平均売上高純利益率:日本2.4% 米国8.3%)。 また、グローバルマーケットでは、今までの先進国のプレーヤー以外に、新興国の新しい競争企業が著しい勢いで台頭している。 従って、日本企業が真のグローバル経営で勝ち抜くためには、コスト競争力をつけることがまさに喫緊の課題と考える。 本セッションでは、直面する真のグローバル経営に対して、どのようにしてコストマネジメントを実行し、コスト競争力をつけるかについて、レイヤーズ・コンサルティングの豊富な実績(大手上場企業30社以上)を踏まえ、実践的解決方法について講演したい。 杉野 尚志 氏 |
経団連ホール南 |
明かるい兆しが見え始めた日本企業ではあるが、先の経営環境にはまだまだ不透明な部分も多い。このような中、グローバルでの成長を実現するには様々な要件を満たさなければならない。本セッションでは最も重要な経営資源である「マネー」を効率的かつ効果的に活用するためトレジャリーマネジメントのあり方について議論を展開する。 日置 圭介 氏 伊藤 薫 氏 |
17:10 〜 17:20 | 休憩10分 |
17:20 〜 18:30 | パネル・ディスカッション(70 分) |
拡大する様々なリスクに直面しながらM&Aなど成長戦略をリードしていくためには、単なる損益ベースのマネジメントから脱却し、バランスシート全体を俯瞰したマネジメント機能を確立することが不可欠だ。CFO組織をコストセンターではなく、企業価値向上のためのバリュー・ドライバーとして戦略的組織へと変革するとともに、これを支える専門スキルを備えた人材育成・登用のための人材投資を図っていかなければならない。 日本を代表する先進企業のCFOやファイナンス部門の専門家をお招きし、新しい経営モデルに対応するCFO組織の構築とそのための具体策について意見交換を行いたい。 ●パネリスト(ご氏名50音順) 江間 賢二 氏 元HOYA 株式会社 取締役兼執行役 最高財務責任者(CFO) 野村 直秀 氏 深澤 徹 氏 東レ株式会社 取締役財務経理部門長 ●モデレータ 伊藤 邦雄 氏 一橋大学大学院 商学研究科教授 |
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18:30 〜19:30 |
レセプション 60分 |
※注意:プログラムの内容は事前のご案内なく変更となる場合があります。
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